3DTextureCompass

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3DtextureCompass-その5-Minecraftへ適応-

【適応するために準備するもの】

1.Minecraft(javaEdition)

2.リソースパック

3.jsonモデル

4.pngテクスチャ

 

順番に解説していきます。

 

1.Minecraft

適応先のゲームです。javaEditionの解説になるのでBE版等では以下の方法でできませんのでご注意ください。ここまで読んだ人ならみなさん持っているでしょう。

 

2.リソースパック

モデルとテクスチャをMinecraftに反映させるための必須ファイルです。これがなくてはトリガー周りの部品しか揃っていないピストル同然です。

 

3.jsonモデル

3Dテクスチャの形を決めるものです。これがなくてはフレーム部分が無いピストル同然です。

 

4.pngテクスチャ

3Dテクスチャの色や柄を決めるものです。これがなくては弾薬しかないのと同然です。

 

【適応の手順】

※注意※

下記はこれまでの記事(その1~その4)を読み、モデルとテクスチャが完成した前提での解説になります。

 

Minecraftに適応と言っても作ったモデルとテクスチャをそのまま放り込めば適応できるなんてことはありません。リソースパックが必要になってきます。

 

【リソースパックの作り方】

まずMinecraftを起動しましょう。

起動できたら「設定」→「リソースパック」→「パックフォルダーを開く」をクリックしてください。そうすると「resourcepack」というフォルダが開かれると思います。

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フォルダが開かれたら右クリックで「新規作成」→「フォルダー」を作成しましょう。名前はなんでもいいですが半角英数字にしておきましょう。それがリソースパックと呼ばれるものになります。

 

フォルダを作成したら開きましょう。そしてさらに新規作成でフォルダを作ります。名前は「assets」にしましょう。必ず。

そしてもうひとつ新規作成してテキストドキュメントを作成します。

名前は「pack.mcmeta」にします。拡張子も.txt等から.mcmetaにします。

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リソースパック「3DtextureCompass」ファイル内に入っているassetsファイルとpack.mcmeta

そしたらpack.mcmetaを開きます。メモ帳でもいいです。

そして以下のテキストをコピペしましょう。

 

{
  "pack": {
    "pack_format": 7,
    "description": "setumeibun"
  }
}

 

※注意※

"pack_format"の数字はMinecraftのバージョンによって変化します。

1.9以前・・・1

1.9か1.10・・・2

1.11~1.12.2・・・3

1.13~1.14.4・・・4

1.15~1.16.1・・・5

1.16.2~1.16.5・・・6

1.17~・・・7

2022/1/6現在最新は7です。適応させたいバージョンによって数字を変えましょう。

 

"description"にはリソースパックの説明文になります。アルファベット推奨です。適当に入力しましょ。

 

以上を書き終えたら上書き保存しましょう。

 

次にassetsファイルを開いて「minecraft」というファイルを作ってください。

そしたらそのファイルを開き、「models」と「textures」という名前のファイルを作ります。

 

ややこしいので一旦整理します。

resourcepack→名前をつけたリソパファイル→assets→minecraft→models・texturesです

このようになっていればOKです。

gyazo.com

 

名前で分かる通り、modelsファイルには.jsonモデルを、texturesファイルには.pngテクスチャを入れます。ですが、まだまだ手順があるので順番に解説していきます。

 

まずmodelsファイルを開いてください。そして「block」と「item」という名前の二つのファイルを作ります。それぞれ適応先が違い、blockファイルは丸石のような「設置ブロック」に適応され、itemファイルはりんごやダイヤの剣等の「使うアイテム」に適応されます。

 

個人的にはitemファイルでの適応がおすすめです。試しにりんごに適応させてみましょう。itemファイルの中に作った.jsonモデルを入れます。そして名前変更で.jsonモデルの名前を「apple」にします。

リソースパックはアイテムの新規追加ができないので、この名前変更でどのアイテムのモデルを「上書き」するかを選ぶことができます。

 

次にtexturesファイルを開きましょう。

そして新規ファイルを作ります。正直名前はなんでもいいですが分かりやすくitemsにでもしておきましょう。

そしたらitemsファイルに先ほど入れた.jsonモデルに使用したテクスチャを入れます。

ちなみに、Minecraftのデフォルト.pngテクスチャを使用した場合はtexturesファイルの作業がいりません。

 

次にmoldes/itemのファイルに戻り、.jsonモデルを「プログラムから開く」で

メモ帳か何かテクストエディタで開きます。個人的にはVisual Studio Codeというコードエディタがおすすめです。

リンクを貼っておきますので、.jsonアドオンを入れて使ってみましょう。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/

 

開くとこのような感じになります。文字だらけですね。

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↑メモ帳で開いた場合

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Visual Studio Codeで開いた場合

 

文字だらけで何がなんだかわかりませんが、見るべき場所は上の数行です。

具体的には"textures"と書いてあるところくらいですね。

 

"credit"はBlockbenchで作りましたよという表示。

"particle"はブロックとして適応した場合に、そのブロックを壊す際に出るパーティクルのテクスチャです。

"elements"は具体的なキューブの向き、大きさ、位置の値です。いじるとモデル自体に影響があるのでそっとしておきましょう。

 

今、"textures"のところには"0": "dio_brando"とあります。この数字は使ったテクスチャの数によって増えていき、4つ使ったら"0"・"1"・"2"・"3"になります。要するにテクスチャを数値化してキューブに張り付けるためのものですね。

 

今回いじるのは上記でいう"dio_brando"のところになります。

みなさんは使ったテクスチャの名前があるかと思います。ここをitems/[テクスチャの名前]にします。私でしたらitems/dio_brandoといった感じですね。

 

Minecraftデフォルトテクスチャを使った人は、ここが使用したテクスチャの場所になっていることを確認してください。例えば、1.17.1/assets/minecraft/textures/block/black_concreteを使った人はblock/black_concreteと入力しましょう。

 

実はリソースパックの仕組みが

Minecraftがリソースパックを探す→リソースパックからモデルを探す→モデルからテクスチャを探すといった順序になってるので、モデル側にテクスチャの場所を入力しなければなりません。

 

できたら上書き保存してMinecraftに戻りましょう。

リソースパックが正しく読み込めていたら「利用可能」の欄に表示されます。

これを「選択中」へ移動し、一番上に持っていきましょう。

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もしリソースパックが出てこない場合は以下を確認してください

・pack.mcmetaが正しく入力されていて、書式がUTF-8Unix(LF)である。

・resourcepackファイルにちゃんと入っている。

・圧縮されていない(zipしてても読み込まれる場合がありますが一応解凍しましょう)

・日本語が入っていたり、使えない文字を使っていない

 

これで完了を押すとロードが入って読み込まれます。
リンゴを召喚しましょう。

 

成功するとこのようになります。

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りんごなのでちゃんと食べられます。

gyazo.com

ここまでできたら適応完了になります!お疲れさまでした!

 

【読み込み失敗例】

失敗例1

モデル発見〇

モデル読み込み〇

テクスチャ読み込み×

だとこのようにモデルの形はできているのですがテクスチャが紫と黒になります。

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-対処法-

・.jsonモデルをメモ帳等で開き、ちゃんとテクスチャが入っているファイルを指定できているか確認します。

・.pngテクスチャがちゃんと.jsonモデルが指定したファイルに入っているか確認します。

・.pngテクスチャがテクスチャとしての規定を満たしているか確認します(詳しくは3DtextureCompass-その3-テクスチャ-を参照)https://niiku1014.hateblo.jp/entry/2022/01/04/022100

 

失敗例2

モデル発見〇

モデル読み込み×

テクスチャ読み込み不明

だとこのように真四角で紫と黒のテクスチャミッシングになります。

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-対処法-

・モデルが正常に動いていません。VScode等のコードエディタで開いて余計な空白や誤字脱字がないか確認してください。

・Blockbenchで開けるか試してみてください。開けた場合、もう一度benchから保存しましょう。

Minecraftapple.jsonを見つけられているのでバグが発生しています。なのでモデルファイルの場所は合っています。

 

失敗例3

モデル発見×

モデル読み込み×

テクスチャ読み込み不明

だと変わりません。

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-対処法-

・モデルがちゃんと解説したファイルに入っているか確認してください。

・ファイルの名前に誤字脱字がないか確認してください。

・.jsonモデルの名前がapple.jsonであることを確認してください。

・マイクラ内のリソースパックの画面で選択中の欄の一番上にそのリソースパックがあることを確認してください。

 

Minecraftへ適応する方法の解説は以上です。

おつかれさまでした。